ひさびさにリハビリセンターへ、父に会いに行く。今週末も実家に外泊予定だったが、雪がたくさん降って中止になったのだ。
今月いっぱいで退院させられるかも知れない、くらい順調に快復している。
帰えるときはエレベータまで見送りに来てくれる。
こちらがあまり話をせず、できるだけ父の話に耳を傾ける努力をした。
「まずは親より長生きする、そういう目標をもちなさい、お前の歳には、じいちゃんは死んでいた、43歳のときにはもう死んでいたんだぞ」
父はおじいちゃんより長生きしたのだなあ。
今年の9月で45歳になる僕だが、いつまでも子供で、世界中探しても父親は、いまこの目の前にいる父だけだんだもんなあ、と感慨にふける。