余計な、余分な話、本題に入れよ、と思って、口に出して、想像して、今度はこうなると発言してしまう。
で、違う人間、違う頭だものだから、僕の思っているのとは、相手の話したいことは異なるのだ。
無口、寡黙、そんな人になりたい。もう、何も言うまい。
風呂場のタイルがまた一つ剥がれた。すでに数カ所剥がれているところはウレタンマットを敷いてある。今時、風呂場にタイルというのもないな、と奥さんが言う。
体もそうだが、年数も経ると建物も壊れてくるわ、なんか、みんな新しくしたいが、お金が、ああ、情けない。お金さえあれば、なんでも金ではないが、お金は大事なのだ、性格、生活も変わるのだ。ああ。吐息。