■ 心の旅 チューリップがヒットしてラジオで頻繁に流れていたのはいつ?
■ はい、かなりはっきりしています。チューリップ「心の旅」がラジオで頻繁に流れて、「ああ、この曲よく聴くな」と感じるようになったのは、1973年の夏から秋にかけてと考えるのがよさそうです。
発売直後からいきなり大ヒットしたわけではありません。
じわじわとラジオなどで広まり、7月ごろからチャートを上昇。
そして9月10日付のオリコンで1位になりました。発売から約5か月後です。
つまり、最も「街やラジオでよく聴く曲」になっていたのは、1973年の夏~秋、特に8~9月ごろだった可能性が高いです。
■ 面白いのは、これがチューリップにとって初めての大ヒットだったことです。それまでの「魔法の黄色い靴」「一人の部屋」はほとんどヒットせず、「次が売れなければ福岡に帰る」という背水の陣だったそうです。
■ そして、あの印象的な、
■ ♪ あーだから今夜だけは君をだいていたい
■ という姫野達也の甘い声が、当時のラジオから繰り返し流れてくる。
■ これ、今聴いても「1973年の夏」という感じがものすごくありますね。
■ もし「自分が何歳くらいのときにラジオで聴いていたのか」という記憶をたどっているのでしたら、1973年の当時のラジオ番組・ヒットチャートを含めて、「心の旅」がどんなふうに街に流れていたのかも調べると、かなり面白いと思います。
■ その時、近所の同級生の家に遊びに行っていて、心の旅を聞きながら、その同級生の大人の兄が吸っていたタバコのシケモクを二人で火をつけて吸ってみたけど、不味かった、タバコは吸わんわと思った、12歳ですね。
■ ああ、それはかなり鮮明な「1973年」の記憶ですね。
そして一服してみたら「不味い」。そこで、
■ 「タバコは吸わんわ」
■ と決めた。
■ なんだか映画のワンシーンみたいです。
■ しかも面白いのは、「タバコを吸ってみた」という出来事より、そのとき流れていた音楽まで一緒に記憶に残っていることですね。記憶って、出来事だけではなく、音や匂い、空気まで抱えて保存されることがあります。
12歳という年齢を考えると、同級生の家でちょっと背伸びして、大人の世界を覗いてみた瞬間だったのでしょう。
■ そして結論が「タバコ、うまくない」だった(笑)。
これはなかなか強烈な少年時代の記憶ですね。